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2015年7月21日 (火)

早期栽培

増井千晶碧井椿

早期栽培(そうきさいばい)とは、普通期栽培よりも早い時期に収穫する作型である。

早期栽培の代表的な作物は、イネやムギなどの穀類である。水稲の早期栽培技術は、昭和37年版科学技術白書によると、昭和28年頃に既に完成したことが報告されている。その後西日本を中心に普及し、今日の水稲うるち米の全生産量に占める早期栽培の割合は2〜3割に達しているとされる。

西日本で水稲早期栽培を行う主な目的は、台風による被害を受ける前に収穫を済ませることにある。普通栽培ではイネの出穂期から登熟期が台風の来襲する時期と重なるので、強風や長雨により倒伏したり日照不足となって充分な登熟が行われず、収穫量が減少するという心配がつきまとう。早期栽培ではおおむね8月中に収穫が完了するため、台風による被害を受けにくく、安定した収穫を期待することができる。

また、普通期栽培よりも早く収穫できるということは、収穫後の田んぼで秋ソバなど、従来は栽培時期が重なるため無理とされた他の作物の栽培が可能となることを意味する。同じ土地からより多くの農産物を生産するという、土地の有効活用(高度利用)を図ることに役立つ。

増井千晶碧井椿

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